アンパンマンを見て思うこと、とかいうアフィ記事を見て思ったこと

Facebook見てたら、高校の先生がこんな記事をシェアしていた。
タイトルは「アンパンマンを見て思うこと」。

http://kenkonosusume.com/annpannmannw
末尾の★は半角o

アンパンマンを見て育った古参勢のワイは一体どんな考察なのかちょっと気になって見てみた。

結論、見るに値しないアフィリエイト記事で、むざむざそんなブログの収益に貢献したくもないので以下に解釈・要約をした。
※記事自体も広告の上、次のページに行こうとするとまたも広告が表示され、まったくユーザーフレンドリーでない。

アンパンマンvsばいきんまんみたいな
単純な正義vs悪の構図・勧善懲悪の価値観では世の中の問題は解決しない。対してセカオワの曲は人それぞれ正義があるって良いこと言ってるよ。良い大学に行くとか良い会社に入るとか世の中これが正しいみたいな価値観色々あるけど、そんなことはねぇ、そんなことよりネパールのNPO活動やろうや、あと健康グッズ買ってくれや。やはり大勢で糞まみれになると最高やで。こんな、変態親父と糞あそびしないか。ああ~~早く糞まみれになろうぜ。岡山の県北であえる奴なら最高や。わしは163*90*53,おっさんは165*75*60、や糞まみれでやりたいやつ、至急、メールくれや。土方姿のまま浣腸して、糞だらけでやろうや。

アンパンマンを見て食べ物の大切さとか人に親切にしようとか色んなことを学んだワイからするととても読むに耐えないブログであった。

この投稿をシェアした先生も尊敬している人なので複雑な気分になった。

色々言いたいことはある。

まずアンパンマンが単純な勧善懲悪のアニメかというと、もちろんそうではない。
ばいきんまんは純粋な悪なのかというとそうでもない。親切なことをする回もある。
プリンちゃんとエクレアちゃんが絡む回、病気を治すキノコをアンパンマンのために取ってあげる回、ジャムおじさんをお手伝いしてあげる回、ドキンちゃんのワガママに付き合ってあげたことについては枚挙にいとまがない。
もちろん多くの回で悪いことをしてはアンパンマンの鉄拳制裁を受けるが、悪いことをしない限りはもちろんアンパンマンも手を出さない。むしろ、いつぞやの話でパン工場の手伝いをした時、ジャムおじさんは例えばいきんまんが相手でも施しを与える。
罪を憎んで人を憎まず。罰(アンパンチ)を加えるのは常に行為に対してだ。
ばいきんまんは悪いことをするが、悪い存在ではない。

アンパンマンを単純に勧善懲悪と断言することは、見ている人間からすると鼻で笑ってしまう意見だ。"ちゃんと"見ていない。プロットだけを知っていてそれを批判しているだけの、極めて浅い意見だ。
また、アンパンマンを勧善懲悪と言い切るだけでなく、我田引水して意識高い系のセミナーや健康商品のアフィリエイト記事を書くこと、ワイに言わせればそれこそ悪い行為だ。
アンパンマンの顔に泥を塗りたくる行為である。非道い。

あと、これを言ったらおしまいだが子ども向けのアニメなのだから分かりやすいテーマであって然るべきである。セカオワを引き合いに出すのも、筋違いにもほどがある。セカオワアンパンマン適齢期の子どもには早過ぎる。

アンパンマンは結局暴力で解決する勧善懲悪アニメですとマジメに言う人、まずは見て欲しい。
アンパンマンが伝えたいのは勧善懲悪という価値観ではなく、困っている人がいたら助けてあげる、食べ物を大事にしましょうという当たり前の規範だ。

と、未だにクリームパンダを受け入れられないアンパンマン古参勢のワイは思う。

※実は記事には続きの2があるけどそれも結局同意しかねる内容だった。