【映画の感想】ONE PIECE FILM GOLD

ワンピースの映画見にいってた。

映画は今回で3年半ぶりらしい。そんなに経ってたんか・・・

新世界以降は原作は絵がごちゃごちゃしてるだの、マンネリ化しているだのと世の中で言われてはいるものの、また自分でもそう思う部分はありつつも、なんだかんだ毎週読んでコミック集めてる人も多いんじゃないんだろうか。まだ半分ぐらいらしいけど、死ぬまでには結末を見たいもんやね。

 

さて、今回のFILM GOLDについて。

 

「STRONG WORLD」、「Z」を超える、究極のエンターテインメント大作!!

 

というのが売り文句。(公式サイトより)

「STRONG WORLD」は地元の寂れた映画館で、初公開から半年後ぐらいに見ました。すごく余談。

世界最大のエンターテインメントシティ「グラン・テゾーロ」を牛耳る、ギルド・テゾーロをぶっ飛ばすというのが大まかなストーリー。そこにナミの昔の泥棒仲間が出たり、革命軍や海軍本部が絡んだり。

 

グラン・テゾーロは海賊船でありながら全長(・・・のはず)10㎞。もはや一つの島。

原作で世界最大の船と言われてたスリラーバークとどっちがでかいんだろうか。

グラン・テゾーロにはカジノ場、ゴルフ場もあり、黄金でできたビルが立ち並ぶ。

FILM GOLD特典777巻の作者コメントによれば、今まで人類が掘り出した金を全部足しあげても15万tで、20mの立方体ぐらいの大きさらしい。

黄金でできた建物が立ち並ぶグラン・テゾーロはどんだけ重いんだろうか。で、それだけ金があると価値は現実世界ほどあるんだろうか・・・あんまり突っ込んでもしょうがないけど。

 

以下は鑑賞後の感想。

 

結論から言うと、STRONG WORLD、Zよりも満足度は高い。

100点満点でいうと70点くらい。

ワンピースの映画は毎回、麦わらメンバーの中でも空気と化しがちなクルーがいるもんだけど、今回はそれが少なかったように思うのがまずひとつ。

バトルシーンも二転三転しながら迫力があってよかったし、気になるようなゴリ押し展開もなかったように思う。

懐かしのキャラが出たり、支配に対抗して打ち克つのはアーロンパーク編や空島編、ドレスローザ編のセルフオマージュなのかな~と。そういう原作読んでる人からするとにやっとするようなところがあったのも良かった。

(テゾーロの「所有物だ」みたいな発言から、アーロンパーク編へのセルフオマージュが特に顕著だったかも)

 

惜しい点としては、キャラを詰め込みすぎて少しストーリーの部分が軽くなってしまったのかな、と。

 

今回の大ボス・テゾーロはカジノの支配者、ただの金の亡者ではなく、そこに至るまでの設定もかなり練りこまれたキャラクターだったのにそうした過去は走馬燈のように断片でしか語られず、もったいなかったように思う。

そこにナミの昔の泥棒仲間やら、革命軍やら、借金に苦しむ奴隷・子どもたちやらが絡むので、テーマみたいなのもばらついた印象がある。

 

全体にばらつかせるよりは、テゾーロのストーリーをもっと深堀りしてやるとか、

テゾーロの復讐やらこの世はすべて金みたいな価値観と対比させるようなストーリーをほかのキャラクターにもたせるとか、そういうのがあるともっとよかったんじゃないかなーと。

 

エンターテインメント性を重視させた結果だったのだろうか。

777巻のテゾーロの過去が良かっただけに、ちょっとそこは残念。よく言えば映画と特典で2度美味しいということにもなるのかもしれないけど、映画だけで完結してほしさはある。

 

そういう気になる部分はあったものの、それを補ってあまりある終盤の盛り上がりは劇場で見る価値があると思う。ちなみに今回は時間の都合で3D版を見たけど、3D版でみるうまみはまったくないです。

 

最後に、気になった細かい部分をいくつか。

 

映画の中盤、テゾーロの罠にかかり、奴隷たちが閉じ込められている地下空間に落とされるルフィとフランキー。

「たのむ・・・食糧か水をくれ・・・」と迫る奴隷たち

「そんなもん持ってねえよ」とルフィ。

特に何も言わないフランキー。あれ、フランキーって腹に燃料のコーラ入ってなかったっけ。原動力だし、あげる義理はないけど、そういう男気を見せるシーンが来るのかと思っただけに肩透かしをくらった。

 

終盤、海楼石の鎖をかけられたルフィ、しれっと自力で抜け出してたな。奴隷の子どもが外したのか・・・

 

そういうガバってる部分はありつつも、

2度目になるけどワンピース好きなら見る価値のある映画です。

他人の幸はクソの味

20代も半ばに差し掛かり、昔の友人・いとこ・先輩、周囲の人間がどんどん結婚だの子どもが生まれただの、ライフステージを登っていっている。

 

・・・焦る。

 

や、焦ったところで何がどう変わるというわけではないのでしょうがないのだけれど、

焦る。

こないだ、いとこの結婚式に出て、いとこはもちろん叔父さん叔母さんが本当にうれしそうな顔をしているのを見て、(あーやっぱりこういうのが親孝行なんだなあ)と思って、やはり焦った。長男だし。おばあちゃんもそろそろ長くないし。焦るよ。

 

いよいよとどめを刺したのは、つい昨日、大学1年から5年付き合ってた女性がFacebookで結婚の報告をしているのを見た時だった。こっからがこの日記の本題。

 

・・・いや、そんなことFacebookで、て。もう友人の結婚も出産も大体だいじなことはFacebookで知る。

そんな世の中なんだね。

 

て、いやいやいや、そもそも別れて7か月かそこらじゃないすか。

5年も付き合ってたのにな。まあ尻切れトンボな最後だったけど。

 

男の恋愛は名前を付けて保存で、女の恋愛は上書き保存、

とは言うけど女の恋愛はもはやインストール/アンインストールだなーと。

悲しみ。悲しみのあまり昨日は発散したくて一人カラオケしてきたよ。

でも発散なんてされるわけもない。フジファブリックの好きな曲の「bye bye」という歌には別れても相手の幸せを祈るような歌詞があったけど、歌いながら「そんなもん嘘っぱちだな」って思った。心が薄汚れているからなのかな。

 

彼女だった人の相手は自分よりブサイクであってほしいし、

自分より性格クソであってほしいし、自分が付き合ってた時の方が楽しかったみたいな感じであってほしいな、と思うばかり。

よりを戻したいとかはなくて、単純に自分を差し置いて幸せになるようなことが気に食わない、面白くないなーと思う。

 

まあ相手の不幸を祈るよりは、自分が幸せになるには、を考えたほうが良い。それは間違いないけど、こういう形でも吐き出さずを得られなかった。

 

ここまでお付き合い、ありがとうございました。

【映画の感想】バクマン

GWいかがお過ごしでしたでしょうか。

あるいは10連休でまだ途中という人もいるかもしれません。日曜日、震えて眠っていてください。


僕のGWは、特に旅行に行く相手や友だちもいないので映画借りて見たり積んである本を少し消化したりといつもの休日の長いバージョンでした。借りた映画はトランスフォーマー4作と

バクマン。

トランスフォーマーは良い意味で特に言うことなく素晴らしいので、バクマンの感想をサクッと記載します。読んでる人は原作も映画も見てる前提で…


Twitterなんかでも評判が良かったので見てみたけど、2時間でよくまとまってたと思います。原作は中3から始まり高校・大学と時系列は進んで行くけど映画は高2で初の連載スタートから終了まで。

原作は登場人物も多くてそれぞれフォーカスされたエピソードもあるので映画はできる限り絞って出していたのでそこは良い判断だなぁと思った。

良いキャラも多いんですが露骨に嫌〜なキャラも多いんですよね。

ムカつくオタクの同級生とか、空回りする編集とか、拗れていく中井さんとか…

その辺りを切ってくれたのは良かった。原作だと別にいいんですけど、映画だと時間限られてますしね。


逆に、亜豆とサイコーの恋愛と

サイコーとシュージンの絆のようなものは深掘りし切れてなかった印象。サイコーとシュージンのあだ名については後半で思い出したように頻発されてたので気になった。(僕が見逃していただけであればすみません)

亜城木夢叶のPNも使わないのはちょっと勿体なかった気もする…

アンケート順位争いを象徴するようにサイコーとシュージンvs新妻エイジがペンで戦うシーンがあったんですが、そこはいらないと思ったので、余計に重要な要素がオミットされてるのが気になった。


まぁ、バクマンはアニメ化に向けて漫画家としてジャンプでのし上がるというのが大筋のストーリーだけど、

他に恋愛だったりライバルの漫画に対する考え方であったり、色んなテーマが絡んでるのでどれか一つに絞ると、大元のテーマであってもアンバランスに思えてしまうのかもしれません。

ちはやふるみたいに、上巻・下巻という感じで二部作以上にやっても良かったんじゃないかなぁ〜という感じはありますね。


文句が多くなりましたが決して悪くないです。原作が好きなのであれもこれもと欲が出てしまうんですが、原作にあるような熱い展開も映画ではきっちり再現されてます。

原作読んだことない人も入門として見るのもいいんじゃないでしょうか。


最後に一言言わせてもらうと蒼樹さんが出てないのがちょっと残念でした。


【映画の感想】アイアムアヒーロー

ブログ開設したのに随分放置してた…
せっかくなんで土曜日に見た映画の感想でも。

内容にも触れるので、ネタバレが嫌な人はご注意を。

アイアムアヒーロー花沢健吾さんがビッグコミックで連載してる漫画で、日本に突如ZQN(ゾンビ)が現れ、35歳のさえない漫画家、鈴木英雄(ひでお)がなんとか生き残ろうとする、というお話。

今回はその実写化、しかも邦画ということもあって期待はあまりしてなかったのだけれど、結局良い意味で裏切られた。

思ってたよりもずっと気合が入ってた。まず、大泉洋はじめ配役がかなりハマってた。
個人的に、冒頭の英雄のアシスタント仲間を演じてたドランクドラゴン塚地のサイコパスな感じが新鮮でよかった。

あと何よりグロの方にこれでもかというほど気合が入ってた。15禁だったけど、18禁でもいいぐらいだったように思う。長澤まさみ有村架純もエロいシーンは無いので、原作のエロを無くしてグロに全振りしたよう印象。
ZQNはショットガンで頭がバンバン飛ぶし、人間は人間でムゴイ死に方するし、正直痛そうで見てられないシーンもあった。(井浦がZQN化して目ん玉ぐりぐりするとことか)
有村架純がインタビューでグロくて魂が抜けてヘロヘロになったとか言ってたみたいだけどそれも納得という感じ。

展開もこれといって中だるみも感じずテンポよく進んでたので、原作が好きな人、ゾンビ映画が好きな人はとてもオススメ。

逆に、原作知らなくてゾンビ映画が特に好きでもない人にはおすすめできないと思う。
ZQNが結局なんなのかも分からないし、ラストで何か解決したのかというとそれもないので…
(とはいえこの手の映画で何か解決した方が少数派だろうけど)

まとめると、
・原作が好き
ゾンビ映画が好き
・グロが大丈夫

以上にあてはまる人にはかなりオススメ。

逆に、
・原作読んでない
・ストーリー重視
・グロがだめ

以上にあてはまる人にはあんまりオススメしない。
他のレビューを見ててもこの辺が左右しているような気がする。

(出演者につられて観に行った、とか、子ども連れで観に行った、とかいうのもチラホラ聞いたけど、そういう人たちは先が思いやられる。下調べとか、なさらないんですかね)

進撃の巨人テラフォーマーズで邦画実写化に絶望した人は、見ましょう。まだ希望はあると感じさせてくれる映画です。