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さらばクレーマー至上主義

つくづく、「ネットの声」というのは諸刃の剣だと思う。

良いこととしては、不正を暴いて断罪したり、映画や飲食店の評判を参考にできたり、子猫の里親が見つけやすくなったり、様々ある。

一方で、地震でライオンが逃げ出したなどといったデマが広がったり、炎上状態に便乗する輩が不必要に増え過剰に誰かを追い詰めたり、結局声のデカい意見ばかりが目立ってさもマジョリティの意見のように錯覚させたり、これも様々ある。

 

キリン氷結のWebプロモーションで、アニメをつかった動画が公開停止になってしまった。人気声優を起用したオリジナルアニメという、未成年にも訴求しやすい内容であることから、未成年飲酒を促すから、という特定非営利活動法人 ASK とやらと、主婦連合会とやらと、アル法ネットとやらの訴えからである。

キリン「氷結」のWebアニメCM公開中止で議論を呼ぶ 理由は「アニメだから」? - ねとらぼ

「ウェブCMにテレビCMと同じ自主基準を求める要望書」

http://www.ask.or.jp/aski60810-3.pdf

 

要望書を一読したものの、公開停止にまですべきだったかどうかは、正直納得がいかない。動画が原因で未成年飲酒を促してしまうのか、そもそも怪しいところ。

団体としてはそういう要素をなるべく排していきたいという気持ちはわからなくもないものの。。。

未成年でも酒類のプロモーションが閲覧できてしまうのが問題というのであれば、もう一切Web上でのアルコールのキャンペーンは実施不可能といってよい。

また、Web上でなくとも、十分未成年がアクセスしやすい時間や場所で、未成年に人気のあるジャニーズや女優を起用したキャンペーンで世の中溢れている中、

今回はアニメで、比較的叩きやすいからやり玉にあがったとすら思える。

 

(あと、こういうプロモーションは、クライアントや代理店、プロダクションなど様々な人たちが頭を動かし手を動かし作り上げてきているものだとよく理解していることもあり、無理やりなクレームによって公開停止でオジャンというのは心苦しい)

 

こうして、何をするにもこういった手合いをケアしなければならない状況になるのは、

息苦しいし健全でないと思うので、企業側も毅然とした態度をとってほしいと思う。

(最近話題に上がっているAPAホテルはやや毅然過ぎるかもしれないが・・・)

 

ということで、署名活動もあるようなので、同意いただける方はぜひに。

www.change.org

 

※単なるクレームでなく、業界基準に反しているから問題だ、ということは要望書には書いてあるようなのだけれど、世間的にはクレームとしてとらえられてるようなので、これを機にクレームに対してもっと懐疑的な世の中になってほしいなあと思う。

クレームについての考え方として、より多くの方が日常的にみられるようにトイレの壁にでも貼っておいてほしい言葉を最後に引用する。

 

「クレームを申し出た人は、普段から怒りを抱えていて、攻撃の対象を探している人です。普段の怒りの矛先として日清のCMが格好の的になったと考えられます。正義、倫理といった大義名分は怒りを乗せる絶好の台車です。今回のCMの登場人物に怒りをぶつけるだけでは嫉妬に見えます。でも、怒りに正義、倫理という外箱をつけることで怒りをぶつけることが正当化されると考えた人が多かったのが今回の炎上の背景と考えられます」―日本アンガーマネージメント協会 安藤俊介代表理

企業は、いつから非難と戦う時代になったのか? — 日清のCM問題から見えてくること | AdverTimes(アドタイ) - Part 2