ブレスオブザワイルド軽くやった感想

発売日翌日の3月5日にスイッチと、ゼルダ新作が届き、ちくちくとブレスオブザワイルドやってます。


ちなみに、前のトレーラーからの妄想記事が安定してアクセスされているのですが、検索結果のすぐ上に完全上位互換の考察記事があって、こっぱずかしい心持ちです。

 

とりあえず、神獣二体解放までやった感想をつらつらと述べようかと思います。

今回からオープンワールドになったので、過去との単純比較は出来ないし野暮ったいのですが、時オカ、ムジュラ、風タク、トワプリ、スカイウォード、歴代の3Dゼルダの名作を超える勢いの面白さです。
(ちなみに、当方オープンワールドゲームは初めてです。)
新ハード、延期、30周年、オープンワールド、色々とハードルが高くなる要因がある中でよくこれだけの作品ができたもんだと、感動もんです。
逆に、今後のゼルダへのハードルが随分高くなるなぁという懸念すら持ちます。

ジャンルごとに感想を箇条書きにしていきます。ネタバレは控えめにします。

・世界観、ストーリー
ガノン復活によって痛手を追い、100年の眠りについたリンクが目覚める、というところから本編が始まります。そこから、100年前の記憶を辿りつつ、災厄ガノンに乗っ取られた四体の神獣を解放して力を借り、ガノンを倒そう!というのが大まかなストーリー。
各地方で会うキャラクターそれぞれの個性も強く、主要イベントではフルボイスにもなるのでストーリーにも入り込みやすいし熱い展開も多い。

今回はシーカー族とその技術がキーワードです。ガノンに対抗する兵器として造られたガーディアンや神獣もシーカー族の技術によるもの。
リンクをナビゲートするシーカーストーンという情報端末も地図を書き込むだけでなく写し絵機能や爆弾、磁気を操作するなど、かなりのハイテク。
しかも100年前のガノンによる「災厄」よりも一万年前から高度な技術を持っているとのこと。
現状、ブレスオブザワイルドは時系列の考察がとても難しい作品でもあります。
確実なのはスカイウォードよりも後、風のタクトより前ぐらい。

ワールドマップはラネール、オルディンなどお馴染みの地方始め10ほどの区画に分かれていますが、オープンワールドだけあって、その一つ一つが64のハイラル平原やタルミナ平原よりも広い。
こういうと既プレーヤーは広さを実感してもらえるのでは。
しかも山の斜面なども自由に登って探索できるので広さ以上の自由度があります。

・グラフィック
トワプリとスカイウォードの間ぐらいの印象。敵の怖さはしっかり出てます。

・音楽
BGMについては言うまでもないでしょう。
今回は環境音にもかなり力が入っているため、プレー時にはヘッドホンの着用をオススメします。風の音、草木が揺れる音、動物や虫の鳴き声、着水した時の重い音、それぞれが自分がハイラルにいるような感覚にさせてくれるリアリティがあり、引きこもってゲームしても引きこもった感覚がありませんでした。

・難易度
ダンジョンの謎解き、戦闘ともに歴代の中でも難しい部類に入ると思います。
自由度の高さゆえにやれることが多いことや、これまでの先入観によって行き詰まることも多数。しかも3DSリメイクのように特にヒントを出してくれるシーカーストーンも無いので、なかなか歯ごたえがあります。
今のところ、各ダンジョン自体は短いのですが、過去作品と比べて遜色ないギミック性のあるダンジョンばかりです。

戦闘は3Dゼルダの中では一番キツイのではないでしょうか。
フィールドを普通に歩いていても圧倒的格上の敵が急に現れワンパンKOはザラ。属性攻撃の威力が軒並み高かったり、爆弾の自傷ダメージが想定よりもデカかったりと、慣れてないうちは結構頻繁に死にます。操作もモンスターハンター未満ではあるもののこれまでのゼルダよりも複雑で慣れが必要です。武器やシーカーストーン機能の切り替えなど…
ゲームが苦手な人はこの辺辛いのかもしれません。

・アイテム
武器、弓矢や盾が消費アイテムになったのは、賛否が分かれやすいところかと思います。特に矢は不足がちでお店で買うのもそこそこ高いので、補給のためボコブリンのアジトを頻繁に襲撃する必要があります笑
反面、爆弾はシーカーストーンの機能の一つになり、消費アイテムではなくなりました。(序盤以外は、武器としては心許ないです)
敵を倒した時に落とす素材、採集する食材も過去作品の比ではないくらいの量です。コンプリートはやや気が遠い…
装備品も上下兜とバリエーションが増え、武器や盾も含めると見た目のこだわり甲斐も格段に増えました。

・やりこみ
まだストーリーすらクリアできてませんがこれも過去最高かと思います。
前述の通りハイラル平原10個分をゆうに超える広大なマップと、それぞれ地方に合わせたアイテム、素材…
サブクエストはいちいちやってたらストーリー進められないので放置したいくらいあります。スカイウォードで寄り道要素が少なくて不満だった人は、まさに嫌という程堪能できるはず。
また、過去作品との共通点が見られる地名やオマージュなど、歴代ファンにも嬉しい要素がちりばめられているので、それらを探すのもいいかも。

・ちょっと不満な点
ダンジョンで視点変更すると画面下のミニマップまで回転するため、ただでさえ迷いやすいダンジョンがさらに難しくなるので、これはパッチかなにかで直して欲しいところ。

・所感
ストーリー、やりこみ、音楽など、どれを取っても歴代と比べても最高傑作なんじゃないかと思います。

長い移動時間、ザラにワンパンKOしてくる敵、なかなか解けない謎解き、お使い、普通であればストレス要素になる点もあるものの、それらが目的地にたどり着いたり敵を倒せたり謎が解けたりした時の達成感の隠し味になっている印象です。

もちろん、そう思えるのはゼルダファンだから、ということもあるでしょう。
ただ、自然の音に肉薄したSEやリンクや敵の細かな挙動、馬で平原を駆ける爽快感・敵と遭った時の緊張感・雨が降っている時のしんみりとた感じを表す音楽などが、一役も二役も買っていると思います。
あの崖の上には何があるだろう?とか、イノシシがいたら狩りたくなったりとか、原始的な欲求が駆り立てられる感覚はなかなかゲームでは味わえないものです。

総じて、これまでのゼルダとは全く違うけど、しっかりとゼルダらしさの残る傑作だと思いました。